1.はじめに
このデータベースの正式名称を、國岡啓子編「明治期官僚・官職データベースWeb版」、略称として「國岡DB Web版」と呼びます。
2.ご利用について
ご利用いただいた方は、下記の条件にご同意いただいたものとみなします。
(1)「國岡DB Web版」を用いた研究成果等には、國岡啓子編「明治期官僚・官職データベースWeb版」(鹿児島大学法文学部附属司法政策教育研究センター)http//shokuinroku.ls.kagoshima-u.ac.jpを参照したことをクレジットすること。
(2)「國岡DB Web版」を利用して起こる問題については、利用される方の自己責任で対応いただくこと。
リンクフリーです。論文や記事等でのご紹介も歓迎です。その際には、下記問合せ先にご連絡いただくとありがたいです。
※ 関心を持つ方にご紹介いただいたり、FBやTwitterなどのSNSでつぶやいたりしていただけるとありがたいです。
※ 國岡DBは、誤りのないよう全力を傾けて作成されていますが、誤りが含まれている場合がないとは言えません。国会図書館のデジタルアーカイブ等、利用している典拠資料で確認できる転写ミスの誤記を見つけられた際には、下記問い合わせ先にご連絡いただければ幸いです。
3.利用登録(任意)の特典等について
「國岡DB Web版」が検索・表示するデータは、Microsoft Excel上で作成されている國岡啓子編「明治期官僚・官職データベースver.2.22 慶応4年~明治44年5月までの官員録・職員録及び帝大卒業者・資格試験及第者収録版」(略称:國岡DB2.22)のうち、「官員録・職員録」の部分です。
利用登録をした方には、その他の部分を含むExcel版の「國岡DB2.22」以降の最新版の提供のほか、各種情報の提供をいたします。是非、下記のサイトで「利用申込」をお願いします。
4.このサイトの特徴と期待
「國岡DB」は、慶応4年11月から明治44年5月までの官員録・職員録の「文官」、「地方官」、「(明治18年までの)武官」、これに加えて「帝国大学卒業者」「文官高等試験及第者」「判事検事登用試験及第者」を含む38200人余りの情報を収録しています。今回公開する「國岡DB Web版」では、このうち、官員録・職員録の「文官」、「地方官」、「(明治18年までの)武官」のデータを底データとした検索結果を得ることができます。このシステムにより、収録されている人物それぞれが、どのような職務経歴をたどったか、また、特定の官職に就いていた個人の氏名情報を得ることができます。
先祖など個人的に興味関心のある人物について調べることはもちろん、操作方法の工夫や、利用登録者に提供するExcel版の「國岡DB」を合わせて利用することで、出身地や帝大卒業年次、試験合格年次などのカテゴリーに基づく経歴傾向の析出や、同一官職の任官者順、各省庁の同一時期・同一部署のメンバーとその変遷の調査、官僚の人数の算出など、さまざまな探求・探索に用いることができます。
また、「國岡DB」では、データ入力でなされた手続を確認できる情報を加えてあり、この「國岡DB Web版」でも、検索結果の個別の情報について典拠資料や参考資料が確認できるので、一次情報までたどる必要のある専門家のニーズにも対応し、調査や研究、確認作業の大幅な効率化に貢献します。
「國岡DB」は、上述先祖調査はもちろん、近代政治史における官僚制度や人物の研究、近代法制史における司法制度や裁判官・検察官の研究、近代教育史での官僚や官立学校教員、国家行事における美術作品の選考や学校の教材の選定に注目した研究、全国各地の郷土出身名士の調査や研究などの学問的な探求のほか、報道機関や出版社などでの記事中の引用人物の確認など、様々な目的で利用されることが考えられます。
國岡DBの活用をきっかけとして、伝記や小説の執筆などの創作活動に新たなインスピレーションが得られたり、国会図書館デジタルアーカイブや国立公文書館デジタルアーカイブ、東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター明治新聞雑誌文庫ほか、全国の図書館や資料館などが所蔵する各種一次資料の文字情報への電子化とその連携への関心が高まることも期待されます。
5.関連情報
(1)収録人数
「國岡DB」全体として、実員38359人が収録されています。内訳は下記の通りです。
○明治期官僚・官職データベース
文官データ 19170人
地方官データ 10032人
武官データ 2249人
重複人物を除いて 総数 28870人
※「國岡DB Web版」は、以上までを収録しています。
○帝大卒・高文・判検試験及第者
東京帝国大学 11254人
京都帝国大学 2020人
東北帝国大学 1511人
九州帝国大学 385人
文官高等試験及第者 1185人
判事・検事登用試験及第者 1345人
重複人物を除いて 総数 16721人
上記の内、官員録・職員録データベースに7232人ほどが関連付けられています。これ以外の9489人については、Excel版の「國岡DB」で調べることができます。
(2)関係文献
國岡啓子(1991)「明治初期地方長官人事の変遷」日本歴史/日本歴史学会編(通号521)pp.66~83
國岡啓子(1993)「明治期地方長官人事の変遷」伊藤隆編『日本近代史の再構築』山川出版社pp.103-126
國岡啓子(2005)「太政官制下での官員録の統計分析 : 明治前半の人事概観(沼田哲教授追悼号)」青山史学第23巻pp.111-123 <https://www.agulin.aoyama.ac.jp/mmd/library01/BD81047564/Body/ab40047564.html>
國岡啓子(2020)「資料の窓:職員録にみる渋沢栄一」『法律時報』(日本評論社)2020年11月号(通巻1157号)p.扉
(3)関連資料
「國岡DB Ver2.11」へのバージョンアップ作業の中で、鹿児島大学附属図書館所蔵の『學士会會員氏名録』の明治43年版と明治44年版を利用しました。鹿児島大学図書館は、『學士會會員氏名録』を数多く所蔵しています。
5.その他
(1)「ご利用について」「出典・凡例について」は、必要に応じて随時更新します。悪しからずご理解下さい。
(2)「國岡DB」は國岡啓子氏の著作物であり、検索ブログラムは2021年度鹿児島大学経営戦略経費の配分を受けて開発実装されました。司法政策教育研究センターでは、國岡DBを含む今後の事業展開のための寄付を募集しています。
下記、問合せ先にご連絡いただければ幸いです。
【問合せ先】
鹿児島大学司法政策教育研究センター(担当:こしお/とくしげ)
TEL 099-285-7569/3905